どうも、教え方と伝え方のスーパーバイザー、きむにぃ(@kimuniunchi)です!
ブログを書く時、文書を「ですます調」にすべきか「である調」にすべきか、悩んだことはありませんか?
文体ひとつ違うだけでSEO上の効果が変わってくるとしたら、気にしないわけにいかないですよね。
僕のブログでは「ですます調」の記事と「である調」の記事が混在しています。そして、それらの記事を検証したところ、ある答えに辿り着きました。
そこで、この記事ではブログを「ですます調」にすべきか、「である調」にすべきか、僕なりに出した答えを紹介したいと思います。
「ですます」と「である」どちらがSEO上、有利?
結論から言ってしまうと、「ですます調」、「である調」どちらの方がSEO上有利という話はありません。
一部のブログでは「ですます調」を有利、としているところもありますが、あの有名なバズ部さんの記事は、ほとんどが「である調」ですが、検索上位に君臨し続けています。
ただし、直接的にGoogleが「ですます」「である」を評価しなくても、間接的には影響がある、と僕は考えています。
それについては「ですます」「である」それぞれの特徴を見た後に、実際に僕のブログ記事のデータを使って説明したいと思います。
「ですます調」「である調」の特徴
ブログの文書に「ですます調」「である調」を使う場合、それぞれに特徴があることを覚えておきましょう。
印象が良いのは「ですます調」
「ですます調」は文体が柔らかいため、やさしい印象に見せることができます。
ですます調の例文
である調の例文
テンポよくスッキリした文書は「である調」
「ですます調」は、語尾の基本が「です」「ます」「ません」「でしょう」「ましょう」とバリエーションが少ないため、表現の幅が狭くなります。
かなり工夫しないとダラダラと長く、単調な印象を与えてしまいます。
ですます調の例文
対する「である調」は、「だ」「である」「ではない」「なのだ」「~たい」「~れる」「~いる」「~なる」「だろう」「できる」と思いつくだけでもこれだけあります。
バリエーションが豊富だと表現の幅も広がるため、テンポよく伝えることができます。
である調の例文
そのため、文書を簡潔にまとめ、スッキリさせたいのなら「である調」の方が向いていると言えます。
くだけた表現がしやすいのは「ですます調」
文書に親しみやすさを出すための手段として、顔文字を用いたり、強調したい文に感嘆符(ビックリマーク)や記号を打つことがあります。
「ですます」調はこうした表現を自然に取り入れることができます。
ですます調の例文
である調の例文
説得力があるのは「である調」
持論など、自分が強く伝えたいことを書く時は「である調」の方が説得力が増します。
「ですます調」でも説得力のある主張をすることはできますが、「である調」に比べると、強さがなく、主張が弱く見えてしまいます。
ですます調の例文
である調の例文
ブログを「ですます調」にしたら……!
ここからは本題の『ブログは「ですます調」、「である調」どちらで書くべきか』ということについて僕のブログの記事を使って検証していこうと思います。
今回、検証に使うのはこちらの記事です。
https://atama.co.jp/entry/dorama-douga-free/
2018年4月6日に公開した記事ですが、公開当初は「である調」で書いていました。
その後、ピッタリ1カ月後の5月6日に「ですます調」に変更しました。
では、この記事の「である調」の時、そして「ですます調」に変更してからのデータをみてみましょう。
・PV数 37
・平均掲載順位 46位
・平均滞在時間 1分27秒
公開してすぐはGoogleの評価も落ち着かず、検索流入も少ないため、PV数や平均掲載順位は無視してください。今回、注目いただきたいのは、平均滞在時間です。
平均滞在時間とは、そのページでユーザーが滞在した平均時間です。「である調」時代の記事では、1分27秒という結果になっています。
これが「ですます調」にしてからどう変わったか……。
・PV数 533
・平均掲載順位 13.1位
・平均滞在時間 1分48秒
わずかながら滞在時間がアップしています。一体どういうことなのでしょうか。
あくまで仮説ですが、僕は次のように考えています。
この記事は、インターネット上の著作権についてあまり詳しくないユーザー向けに書いているものです。
そういう人たちに「である調」で伝えようとしても、きちんと最後まで読んでくれるでしょうか。
「なんだか小難しいこと書いてやがるなぁ。」「法律とかよくわかんねーし!」こんな声が聞こえてきそうじゃないですか?
つまり「である調」の記事はややリテラシーに欠ける人にとっては読みづらいものであり、滞在時間を短くしていたのではないか、という風に考えたのです。
もちろん、後者のデータは母数(PV)が比較にならないほど大きくなっているため、データの信頼性としては非常に低いものだと自覚しています。
とはいえ、読みづらい記事は離脱されるリスクが高く、読みやすい記事は最後まで読まれる、という前提に立てば、一応理にかなった仮説ではないでしょうか。
ちなみに、この記事はその後、PV数も掲載順位(8月8日現在3位)も右肩上がりになっています。
さきほど、PV数と掲載順位は無視する、と述べましたが、僕の中では次のようなサイクルが成り立つのではないか、と考えています。
つまり、今回検証した記事のユーザーにとっての読みやすさは「である調」よりも「ですます調」だったわけですよね。
それが滞在時間を引き上げ、指標のひとつとして認めたGoogleが掲載順位を上げ、PV数増加につながった、と考えることができるのではないでしょうか。
よって、冒頭述べたように、「ですます」「である」は直接的にSEO上有利になるわけではないけれど、間接的には影響がある、と僕は考えています。
それならブログは「ですます調」にすべき、か?
こうした答えを出すと、ブログは「ですます調」にすべき、と思ってしまう人がいるかもしれません。しかし、ちょっと待ってください。
実は、僕のブログの中で「である調」を使っていても、検索上位に掲載されている記事があります。それがこちらです。
https://atama.co.jp/entry/about-minpou/
この記事は、民法という法律について、解説している記事ですが、「である調」にも関わらず「民法 簡単に」というキーワードで2位になっています。
またしても仮説ではありますが、僕は次のように考えています。
「民法 簡単に」のキーワードで検索するユーザーというのは、民法という法律について少なからず勉強したい、理解したい、と考えているユーザーです。
そのため、さきほどのユーザーとは違って、少々読みにくい「である調」であったとしても、最後まで読み切ろう、と考える人が多いのではないでしょうか。
そうすると、滞在時間は適切な時間となるため、やはりGoogleから評価され、掲載順位もアップした、と考えることができます。
よって「ですます調」にしておけばOK、ということでもないのです。
結論(まとめ)
今回の検証でわかったことは、「ですます調」「である調」のどちらがいいかということよりも、いかにその記事を読んでくれるユーザーに合った文書が書けるかどうかの方が重要だ、ということです。
ターゲットとするユーザーの読解力に合わせて、わかりやすくすべきなのか、それとも少し難しくしても問題ないのか、あくまでもその手段のひとつとして「ですます調」「である調」を選択するというだけの話です。
したがって、「ですます調」か「である調」のどちらにすべきか、という問題の答えは、記事の内容によって使い分ける、というのが僕が出した答えになります。
ところで、僕は「ですます調」「である調」以前に、人に読んでもらうための記事を書き上げるためには、たとえ個人ブログであっても、ある程度書き方の勉強をしておくべき、と考えています。
もしあなたがブログを始めたばかりで、こうした「書き方」に悩んでいるのだとしたら、ぜひネットでの検索だけでなく、プロの人が書いた書籍も読んでもらいたいです。
そうしたブログの勉強ができる本として、僕がオススメするのはイノバースの與五澤憲一さんが書いた「ブログの成功技術」という本です。
キーワードの拾い方から、ユーザーの心理を理解した文書の書き方、文章能力をアップさせるライティングテクニックなど、かなり細かく、丁寧に書かれており、僕も何度も読み返しています。
というわけで今回は、ブログの文書は「ですます調」「である調」どちらにすべきか、僕のブログを検証した結果を交えて紹介しました。では!