仕事やプライベートで、他人とコミュニケーションが取りにくいと感じていませんか?

もしかしたらそれは、あなたが嫌われる話し方をしているからかもしれません。嫌われる話し方は言いたいことが上手く伝わらないだけでなく、仕事や人間関係に支障をきたします。

しかし、「嫌われる話し方って、どんな話し方?」「自分が嫌われる話し方をしているのか分からない」という方も多くいることでしょう。

そこでこの記事では、嫌われる話し方の10つのチェック項目をご紹介します。自分自身と照らし合わせながら、読み進めてくださいね。

損してない? 嫌われる話し方をするデメリット

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わざわざ、人に嫌われるようなことはしたくないですよね。嫌われる話し方をする方は、無意識である場合が多いです。

それを指摘してくれる人が周りにいればよいのですが、多くの場合はそうではありませんよね。その結果、気がつけば孤立してしまったり上手く会話ができないなんてことも……。

ここでは、嫌われる話し方をすることによるデメリットを解説します。

あなたの良いところが見えずに勘違いされる

本人が意識していなくても、悪い方向に伝わってしまうことがあります。

嫌われる話し方をする人は、話し方のせいで「嫌な人だ」と勘違いされてしまうことも。一度悪い印象がついてしまうと、それをくつがえすのは少々困難です。

相手のことを考えた発言をしても、話し方のせいで勘違いされてしまうのは残念ですよね。言い換えれば「不器用な人」ですが、話し方ひとつであなたの良いところが見えなくなってしまいます。

言いたいことが上手く伝わらず仕事に支障をきたす

仕事をするときに、話し方ひとつで伝わり方が変わります。

相手にとって「嫌だな」と思う話し方をしてしまうと、素直に聞いてくれなくなってしまうことも。仕事はチームワークですから、嫌われる話し方のせいで本来言いたいことが上手く伝わらないと仕事にも悪影響ですよね。

話し方を改善すれば、仕事がスムーズになり人間関係もよくなるでしょう。

仲の良い同僚が減り孤立してしまう

同僚との会話は、仕事の話ばかりではありません。ランチタイムやちょっとした空き時間に、何気ない会話をすることもあるでしょう。そんなときに嫌われる話し方をしていると、だんだん人が離れていき孤立してしまいます。

上司や先輩から嫌われてしまうと、昇進にも響きかねません。部下や後輩に慕われない先輩になってしまえば、指示をしても思い通りに動いてくれない悩みも出てくるでしょう。

職場で孤立してしまう前に話し方を改善すれば、仕事も楽しくなるはずです。

あなたは大丈夫?嫌われる話し方10のチェック項目

前項目では、嫌われる話し方をするデメリットを解説しました。心当たりは、ありましたか?

少しでも心当たりがある方は、要注意です。もしかしたら、自分でも気がつかないうちに嫌われてしまっているのかもしれません。

そこでここからは、自分が嫌われる話し方をしていないかどうか、10のチェック項目をご紹介します。それでは、さっそく見ていきましょう。

①不平不満・悪口・噂話をする

毎日職場に顔を出せば、ひとつやふたつの不平不満はあるでしょう。それは、自然なことです。しかし、いつも不満ばかり口にしていませんか?

あれが嫌だ、これは納得いかないと言うだけでは、何も改善しません。それに、聞かされる方もウンザリしてしまいます。少しの不平不満ならまだしも、人の悪口や噂話はもってのほか! 根拠のない悪口や噂話は、人を遠ざけてしまいます。

「最近、不満に思うことが多いな」と感じる方は、無意識のうちに愚痴を言っていないか思い出してみてくださいね。また、悪口や噂話に巻き込まれそうになっても、加担しないように注意しましょう。

②自分の話ばかりをして相手の話を聞かない

つまらなそうにする女性

誰しもが、自分の話を聞いてもらいたいもの。だからこそ、聞き上手は人に好かれます。あなたは、周りにいる人の話をちゃんと聞いていますか?

自分ばっかり話しているなと感じたら、要注意です。自分の話をするのはかまいませんが、それと同じくらい相手の話にも耳を傾けましょう。

仕事の話に関する話であれば、相手がなぜそうしたのか、どういう意図があったのか、背景を想像しながら聞けるとよいですね。

③自慢話や武勇伝が多い

声をあげよう

ついついやってしまいがちな、自慢話や武勇伝。飲み会などお酒の席で、話していませんか?

自慢話や武勇伝が多いと、嫌われてしまいます。上司や先輩と飲みに行ったとき、「自分の若いころは………」なんて何度も聞かされて嫌な気持ちになった経験があると思います。

あなたも、同じことを同僚や後輩にしていないでしょうか。

自慢話や武勇伝はそこそこにして、みんなが盛り上がれる楽しい話を意識してくださいね。

④人から指摘をされたときに言い訳をする

上司と部下

人から指摘をされたとき、つい言い訳をしてしまってはいませんか?

「プライド=誇り・自尊心」ですから、プライドが高いのは悪いことではありません。しかし、同時に素直な心も持ち合わせましょう。

指摘されたことに対して、「ああ、そうか」と一旦は受け止めるようにしてみてください。つい反論したくなってしまう場合は、「この人にとって自分はそう見えているんだ」と相手の気持ちを尊重しましょう。

自分が改善すべき点があれば、素直に改善することを心がけてくださいね。

⑤「でも」「だって」などのネガティブワードが多い

失敗を恐れる

話し始めが、「でも」や「だって」などの否定から入っていませんか?

これらのネガティブワードは相手に不快感を与え、それ以上会話をしたいと思われません。また、否定が多い人は仕事で問題があったとき、他人のせいにしてしまう傾向があります。

誰だって、会話の途中で否定されたら嫌な気持になってしまいますよね。もしも相手が自分と違う意見を持っている場合は、「そうなんだね」と一度受け止めたうえで自分の意見を言ってみましょう。

⑥短気で感情的に話をする

焦る女性

人間ですから、イライラすることもあるでしょう。とりわけ職場においては、性格の合わない人とも上手くやっていかなければなりません。もしかしたら、思い通りに進まない仕事があるかもしれません。しかしそんなとき、感情的に話をしていませんか?

短気ですぐにイライラしてしまう人は、他人に対して威圧的な態度をとっていることも。無意識に、イライラを他人にぶつけているかもしれません。すぐに感情的になってしまう人がひとりでもいると、萎縮した雰囲気になってしまいチームワークも乱れます。

最近イライラすることが多い方や感情的に話してしまう方は、自分の行動を見つめ直してみてくださいね。

⑦相手に対して思いやりがない

否定から入る人

思いやりとは、他人のために気を遣うこと、同情することを指します。相手のことを考えて行動したり話したりすることも思いやりですね。

嫌われる話し方をする人は、「思いやり」が欠けています。自己中心的な人と言ったほうが、分かりやすいでしょうか。または、空気が読めない人とも言いますね。

場の空気を読まずに発言をしたり、相手が気にするようなことをストレートに言ってしまうと嫌われてしまいますよ。また、「怖い」というイメージも付いてしまいます。

はっきりものを言うのは悪いことではありませんが、まずは相手の気持ちをよく考えて、心に寄り添った発言を心がけるとよいでしょう。

⑧相手の良い部分よりも悪い部分ばかりを指摘する

怒るおじさん

褒められたら、誰だって嬉しいですよね。好かれる話し方をする人は、相手を褒めるのが上手です。

反対に、嫌われる話し方をする人は悪い部分ばかりを指摘する傾向があります。「あなたのここが悪い」と頻繁に指摘をされたら、嫌になるのも当然ですね。

仮に相手に悪い部分があったとしても、まずは良い部分を褒めましょう。その後に注意をすれば、聞く気になってくれるはずです。常日頃から、相手の良い部分に目を向けられるとよいですね。

⑨嘘をつく

嘘は必ず、バレるんです。その場しのぎの嘘は、後々後悔することになりますよ。嘘は周りだけではなく、自分をも不幸にします。

嘘は「自分は悪くない」という保身や、「自分はすごいんだ」という見栄からくるものなのではないでしょうか。一度嘘をつくと、嘘をつき続けなければなりません。その嘘がバレたとき、信用を一気に無くしてしまうでしょう。

優しい嘘もありますが、そうでないなら自分にも他人にも正直になりましょう。

⑩上から目線でアドバイスをする

求めていないのに、アドバイスをしてくる人っていませんか?

悩み相談は、「話を聞いてほしいだけ」の場合と「アドバイスが欲しい」場合とに分かれます。後者であればよいのですが、前者の場合は勝手なアドバイスは上から目線と受け止められてしまう可能性があります。

同僚や後輩に相談を持ち掛けられたときは、まずは話をよく聞いてみましょう。その上で、「どうすればいいですか?」と聞かれた場合のみアドバイスをするとよいですね。

話し方だけではなく態度にも気をつけよう!

人に嫌われてしまう原因は、話し方だけではありません。どんな態度を取っているのかも、非常に重要です。どんなに良いことを言っていても、行動が伴っていなければ信頼できませんよね。

ここでは、嫌われる話し方以外にも気をつけたい態度について解説していきます。あなたが普段どんな態度を取っているのか、思い出しながら読んでみてくださいね。

誰に対しても平等な態度を取る

相手によって態度を変える人って、嫌ですよね。

本人は無意識かもしれませんが、意外と周りは見ています。どんなに丁寧な言葉遣いを心がけていても、ほかの人には違う態度を取っているのを目撃してしまうと「あの人、裏があるのかな?」と信用を無くしてしまいます。

近しい人にだけではなくお店の店員さんなど、どんな人にでも平等な態度を取れているのか自分の行動を顧みてくださいね。

心に余裕を持ち笑顔を心がける

笑顔が多い人は、余裕があるように見えますよね。

反対に、笑顔の少ない人は不愛想で「怒ってるのかな?」と思われてしまいます。笑顔の多い人と少ない人では、同じ会話内容でも相手が受け取る印象は格段に違います。

わっはっは! と大笑いしなくてもよいですが、楽しい会話をしているときは笑った方が場の空気が和み好かれやすくなりますよ。

ポジティブ思考を身につける

いつも機嫌がいい人は、一緒にいるだけで楽しくなりますよね。

とはいえ、「仕事が楽しい!」「毎日が幸せ!」と心の底から思える人はそんなに多くありません。

そこで、「今日は天気が良くて気持ちがいい」「新作のスイーツが美味しくて幸せ」など、小さくてもいいので幸せを感じられるポジティブ思考を身につけるようにしてみてください。

ポジティブな気持ちになることができたら、自然と愚痴も減り、嫌われる話し方も改善されていきますよ。

好かれる話し方ができればメリットばかり!

嫌われる話し方は人間関係がこじれるだけではなく、仕事にも影響を及ぼします。

その反対に、好かれる話し方ができれば人間関係は良好になり仕事もスムーズにいくようになるでしょう。メリットしかありませんよね!

また、好かれる話し方をすることにより、自分の内面をも磨くことができますよ。好かれる話し方をすると、他人だけではなく、自分自身にも優しくなれます。

嫌われる話し方を最短で直したいなら話し方教室を頼るのも◎

嫌われる話し方をしている人は、無意識であることが多いです。意識して嫌われようとする人なんて、多分いませんよね。対人関係が上手くいかないなと感じている方は、自分の行動や言動を振り返ってみる必要があります。

しかし、自分を客観的に見るのは困難です。そんな場合は、話し方教室を頼るのもひとつの手ではないでしょうか。

話し方教室なら、あなたが今まで気づけなかったクセを見抜いて修正することができます。短時間で話し方を変えたいなら、話し方教室を検討してみてくださいね。

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【まとめ】相手の立場に立って考えることが大切

この記事では嫌われる話し方10のチェック項目とデメリットを解説しました。

嫌われる話し方をしないためには、相手の立場に立ってよく考えることが大切です。独りよがりな話し方をしてしまうと、周りが見えなくなって自己中心的な会話になってしまいます。

人に嫌われていないかな、他人と上手くコミュニケーションが取れないな、と感じたら、今回ご紹介した10項目を定期的に見返してくださいね。

ぜひ、ご自身の行動や言動を振り返る際に、役立ててください!