印象を良くしたいけど、何をどうすればいいかわからず困っていませんか?
一般的には「清潔感のある服を着る」「美しい姿勢を保つ」など見た目を改善する方法がよく語られますよね。
しかし、実は話し方を変えるだけでも人の印象というのは大きく変わるのをご存知でしょうか。
そこでこの記事では、相手に好印象を持ってもらうための話し方について解説します。
印象の良い話し方ができれば、人から好かれやすくなるのでビジネスでもプライベートでも充実した日々が送れるようになりますよ。
ぜひ最後まで読んで印象アップのコツを習得してくださいね!
話し方が変わると印象も変わる
印象をアップさせるためには、服装や姿勢といった身体的な見た目だけでなく、話し方を変えることも大切です。
アメリカの学者、レイ・L・バードウィステルの研究結果によると、二者間のコミュニケーションでは話の内容よりも、声のトーンや話しぶりなど、話し方を含めた非言語情報の方がより伝わることがわかっています。
声を柔らかいトーンにする、明瞭でハキハキと喋る、落ち着いて聞き取りやすいスピードで話すなど、ちょっとしたことが印象に大きく関わってきます。
印象を良くする3つの「あ」
印象の良い話し方をするために、最低限これだけはできるようになってほしいことがあります。
それは、3つの「あ」です。3つの「あ」とは、「挨拶」「相づち」「明るい笑顔」のこと。
この3つがなぜ印象アップのために必要なのか紹介します。
挨拶
印象アップのために挨拶は欠かせません。なぜなら、人とのコミュニケーションは挨拶に始まって挨拶に終わるからです。
仕事でも出勤すれば必ず「おはようございます」と挨拶しますよね。そして帰る時には「おつかれさまでした」と言うはずです。
もし相手が挨拶をしてくれなかったり、こちらが挨拶をしたのに無視されたりしたら悲しく不安な気持ちになりませんか?
挨拶をきちんとすることで、相手に余計な不安を抱かせなくなります。言い換えれば、挨拶は相手に安心感を与えるための道具なのです。
印象の良い話し方をする第一歩として、まずはしっかりと挨拶するようにしましょう。
相づち
相づちは「あなたの話をちゃんと聞いてますよ」という意志表示です。相づちを打たないということは、「あなたとは話をしません」と言っているようなもの。
そして意外にも相づちしているつもりが、実はちゃんとできていないということがよくあります。あなたも次のような相づちをしていないでしょうか?
相手の話を真剣に聞かず、形だけの相づちは印象が良くありません。
話をしてくれている相手に敬意を示す意味でも、相づちはしっかり打つようにしましょう。
明るい笑顔
笑顔は相手に対して「敵意はないですよ」と伝える役割をします。
もしあなたの目の前にいる人が仏頂面で少しも笑顔がなかったらどのように感じますか?
きっと「この人は私のことが好きじゃない」と感じてしまうのではないでしょうか。
笑顔が苦手という方もいますが、最初は作り笑いでも構いません。口角をキュッと上にあげるだけできちんと笑顔の表情になりますよ。
笑顔は世界共通言語と言われるように、人は笑顔の相手を敵とはみなしません。笑顔は唯一人間に与えられた表現方法ですから、存分に使って印象アップに役立てましょう。
ここまでは印象を良くするための基本中の基本、3つの「あ」について紹介しました。
次からはいよいよ印象の良い話し方をするためのコツについて解説します。
話すのではなく会話する
人と話をする時は、常に会話を意識しましょう。
会話とは、話をやり取りすることです。一方的に言いたいことを伝えるのではなく、相手の話にもきちんと反応するようにします。
先ほど紹介した相づちを打つことはもちろん、「へぇ、それでどうなったの?」「なるほど。もっと詳しく教えてよ」など質問をすることでより会話が広がります。
これはスピーチやプレゼンといった一方通行なコミュニケーション手段でも有効です。
「〇〇についてみなさんもそう思いませんか?」のように問いかけをすることで疑似的な会話になります。
どんな場面であっても一方的に話すのではなく、相手と会話しているという意識を持つことで、自然と印象の良い話し方になりますよ。
印象の良さを意識せず自然体に話す
印象の良い話し方を意識し過ぎるのはよくありません。なぜなら、本来の自分とは違う不自然な話し方になってしまうからです。
特に不自然さが表れやすいのが声色。あなたの周りにも、プライベートと仕事の時でずいぶんと声色の変わる人がいるのではないでしょうか。
TPOにあわせることは大事ですが、あまりに意識し過ぎるとその人本来の声でなくなり、不自然さが目立ちます。
また、気を緩めた時に「あれ、もしかして元気ないんじゃない?」と心配されてしまうことも……。
不自然に取り繕うのはやめれば、自然と自分らしい良い声が出せます。ありのままの自分で印象の良い話し方を目指しましょう。
相手の話題で話をする
相手の話題で話をするだけで、あなたの印象はグッと良くなります。
人には承認欲求があり、少なからず誰でも「自分を認めて欲しい」という気持ちがありますよね。
相手の話題に乗ることは、この承認欲求を満たすことに繋がります。そして満たしてくれた相手に対して、好印象を抱きます。
また、相手の話題で話すことで自分が話題を用意する労力も減らせます。ネタ切れになる心配もなくなり、一石二鳥というわけですね。
印象の良い話し方をするためには、自分の用意した話題だけでなく、積極的に相手の話題に乗って話をしてみるといいでしょう。
気持ちをしっかりと伝える
どんなに明るくハキハキと話しても、そこに感情や情熱がなければ、事務的でつまらない話だと感じてしまいます。
たとえ連絡事項のような話であっても、自分の気持ちを載せるかどうかでだいぶ印象が変わるものです。
例えば「風邪が流行っているので気をつけましょう」と「風邪が流行っているので心配です。みなさんも気を付けてくださいね」と言われるのでは明らかに印象が違いますよね。
自分の気持ちをしっかりと伝えることで、心に届きやすくなり印象の良い話し方になります。
否定せず肯定的に受け止める
自分の話を否定されて喜ぶ人はいません。当然印象も悪くなるので、基本的に相手の話は否定せず肯定的に受け止めるようにしましょう。
仮に自分と意見が違ったとしても、まずは相手の気持ちを尊重して、しっかりと受け止めてあげることが大切です。
この時におすすめなのがオウム返しです。オウム返しとは相手の言った言葉をその場ですぐに復唱するテクニックです。
営業部の〇〇さん本当苦手なんだよね
へぇ、〇〇さんのこと苦手なんだ?
オウム返しは否定でも肯定でもなく、受け止めの態度です。そのため、同意しづらい意見の時にも使えるのがポイント。
相手の意見に同意できる時は「ほんと、そうだよね」と肯定し、しづらい時はオウム返しをして印象をアップさせましょう。
わかりやすく話す
話のわかりやすさも印象の良さに大きく関わります。何を言っているのかわからない話し方だと、聞き手はイライラしてしまい印象も悪くなります。
わかりやすく話すためのポイントはたったひとつ。それは、最初に一番伝えたいことを述べることです。
例えば、レストランに行って店員の接客態度が悪かったことを話す際、「今日レストランに行ってさ、パスタを注文したのね」と話し始める人がいます。
これだと話がどこに着地するのかわからず、「パスタが美味しいという話かな?」「お店がお洒落だったと言いたいのかな」と聞き手は余計なことを考えてしまいます。
そこで「今日、レストランでムカつくことがあったんだ。私がパスタを注文したらね」と最初に一番伝えたいことを述べます。
そうすることで、「ムカついた話」というテーマが明確になり、聞き手は余計なことを考えずに済みます。
最初に一番伝えたいことを述べると、「何の話かわからない」と相手をイライラさせることがなくなり、印象の良い話し方になります。
まとめ
今回紹介したコツはどれも相手の立場で考えたものです。
どういう話し方をされれば嬉しいか、どういう話し方だとストレスに感じてしまうか。相手を起点に考えることで、自然と印象の良い話し方というものが見えてきます。
本記事で紹介した以外にも、心理テクニックを利用して相手に好印象を抱いてもらう方法などもあります。
ただテクニックにばかり頼りすぎると、相手の立場で考えることをやめてしまい、自分本位の話し方になってしまう恐れがあります。
印象の良い話し方を意識して実践することは大切ですが、大事なのはテクニックではなく、相手を思いやる心だということを覚えておきましょう。
というわけで今回は印象の良い話し方をする7つのコツを紹介しました!
さいごに
この記事を書いたきむにぃは横浜でマンツーマンの話し方教室の講師をしています。
今回の記事で紹介したような印象の良い話し方をするためのコツや、相手の心に刺さる伝え方など、話し方で悩んでいる方はぜひ無料体験レッスンを受けてみませんか?
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