あなたは、自分の想い、考えを上手に伝えられていますか?
「何を言っているのかわからない」「もう一度、教えてくれますか?」そんなふうに頻繁に言われているとしたら、伝え方が得意ではないのかもしれません。
そこでこの記事では、伝え方が下手な人の共通点を集めました。また、伝え方が下手な人に対する改善方法も解説します。
なかなか上手く伝わらないなと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
伝え方が下手な人の共通点とは?
あなたは、伝え方が下手だなぁと思う人は周りにいますか? その人は、どんな人特徴を持っているでしょうか。また、あなたは自分を客観的に見て伝え方が上手だと思いますか?
伝え方が下手な人には、いくつかの共通点を持っています。ここでは、伝え方が下手な人の共通点をご紹介します。
伝わりにくい話し方をしていないかどうかのチェックリストにもなりますので、「自分は大丈夫かな?」という目線でも読み進めてくださいね。
感情的になって話をしてしまう
伝え方が下手な人は、感情的に話す傾向があります。人間は感情的になっていると、頭のなかで話をまとめられません。たとえば、喧嘩して感情が高ぶっているときは感情のままに言葉を発してしまいますよね。
まとまっていない話は、一体何が言いたいのか聞き手は混乱してしまいます。また、感情的になっていると思いついたまま口から言葉が出ていき、文章の前後につながりがないことも少なくありません。
声が小さく抑揚もない
声が小さくダラダラとした話は、聞き取りにくいですよね。それに、あまり印象に残らず言いたいことが伝わりません。
文章の構成は悪くないのに相手に伝わらない場合は、声が小さく抑揚がないからかもしれません。お腹に力を入れて発声すると、大きな声でしっかり話をすることができますよ。
また、話のなかで一番伝えたい単語に力を入れて話してみるなど、言葉に強弱をつけて話してみると印象に残りやすくなります。
話の内容や時系列がバラバラ
感情的に話すことと重なりますが、伝え方が下手な人の話し方は内容や時系列がバラバラなことがあります。食べ物について話をしていたのに急に天気の話になったり、今日の話をしていたのに気がついたら昨日の話をしていたり。聞くほうは話についていけなくなり、疲れてしまいます。
いつ・何の話をしているのかわからないと、まったく伝わらないですよね。
主語がない
気がつかないうちにやってしまいがちなのが、主語をつけ忘れること。主語もなくいきなり話をされると、「誰がですか?それは、いつ?」と聞き手は混乱してしまいます。
話している本人は、主語をつけているつもりになっていることが多いです。聞き手に「誰が?いつ・どこで?」と聞き返されることはありませんか?頻繁に聞き返されているのなら、主語をつけないクセがついているのかもしれません。
自分のなかでは誰が・いつ・何をしたかをわかっていても、それを相手に伝えなければ話の内容を理解することはできません。
早口で話す
あまりゆっくり話されるのもイライラしますが、早口で話すのも相手に上手く伝わりません。聞き手が頭で理解する前にどんどん話してしまうため、置いてきぼりにしてしまいます。
また、早口は相手のペースを考えずに一方的に話をしている状態です。スピーチや営業プレゼンにも同じことが言えますが、聞き手に理解してもらいたい・伝えたいと思うなら、聞き手にとって心地のよいペースで話すことが大切です。
具体例がなく抽象的
職場で後輩に仕事を教える際、上手く伝わらないことはありませんか? やり方だけ教えても、まだ経験のない人は理解しにくいです。説明をするときに具体例がないと、どんなシーンで行えばよいのかがわからないですよね。
具体例も、抽象的な例ではなく身近な例に例えると伝わりやすいです。誰かに何かを説明するときは、身近な例を交えて具体的に解説しましょう。
話の全体像が見えない
営業プレゼンやスピーチのシーンでは、話の全体像が見えないと聞き手は飽きてしまいます。プライベートの会話ならまだしも、仕事では致命的ですよね。
何について話をしているのかわからない説明は、ただ聞き流すだけで印象には残りません。話し始める前に「〇〇についてご説明します。」や「〇〇は▲▲だと思いませんか? その理由は~」など、これから何について話すのかを提示できるとよいでしょう。
伝え方が下手なのを改善するには?
伝え方が下手な人の共通点で、「いくつも当てはまってしまった」というあなた!改善したいなと思いませんか?
自分の考えを上手く伝えられるようにするには、ほんの少しだけ相手に対して気遣いをすることがポイントです。どんなふうに話をされたらわかりやすいかを客観的に見ることが大切ですよ。
ここでは、伝え方を改善するコツをご紹介します。それでは、さっそく見ていきましょう。
話す内容を頭のなかで整理しておく
自分でも、何を言っているのかわからない……。誰しもが、感じたことがあるでしょう。そのような場合は、感情的になって話をしていることが多いです。上手く話せない・伝えられていないと感じたら、話し始める前に頭を整理しましょう。
自分が何を伝えたいのかがわかれば、自然と文章を構成できるはずです。今気持ちが焦っているなと感じたら、深呼吸をして話す内容を頭のなかで整理してくださいね。
伝えたいことを決めておく
言いたいことがたくさんあるからと、次から次へと話していませんか? 一方的に話をしてしまうと、相手は会話に飽きてしまいます。話をするときは、あらかじめ伝えたいことを決めておきましょう。
内容は、1つに絞ると簡潔に伝えることができます。とくに営業プレゼンやスピーチでは「伝えたいこと=テーマ」を決めて話をすると、内容に一貫性を持たせることができます。
あまり複雑にしないほうが、聞き手に伝わりやすいですよ。
結論から話す
話の全体像が見えると、相手に伝わりやすいです。しかし、話の全体像が分かるように話すのは難しいですよね。
「全体像を見せる」というのは、「今、何の話をしているか」を聞き手が理解していること。聞き手に全体像を見せるには、はじめに結論から話すという方法があります。一番最初に結論を述べて「その理由は~」と会話を続けると、聞き手は今から何の話をするのか理解しながら聞いてくれます。
聞き手が今は何の話をしているのかを理解しているか・していないかでは、伝わり方が変わってきます。
「あれ・これ」などの指示語を使わない
「それは、〇〇ということですか?」と、聞き返されることはありませんか? もしかしたら、「あれ・これ」などの指示語を多用しているからかもしれません。
指示語ではなく主語を使って話をしないと、相手は何について話しているのかわかりません。とくに職場では、指示語の使用は控えて主語をハッキリさせましょう。
主語が何かを伝えれば、認識のすれ違いも少なくなりますよ。
ゆっくりと大きな声で話す
話の構成にとくに問題がないなら、声が小さいか早口で話しているのかもしれません。話すときは、ゆっくりと大きな声で話してみましょう。
伝え方が下手な人は、ゆっくり大きな声で話すだけでも変わりますよ。とくに、営業プレゼンやスピーチの場では、緊張から早口になりがちです。話の内容や話し方のテクニックを磨くことも大切ですが、まずは落ち着いてハッキリと発音することを意識してみてくださいね。
相手の話を最後まで聞く
伝え方が下手な人は、「自分がいかにうまく話すか」ということばかりに注目しがちです。会話は、相手とのキャッチボールです。あなたが上手く話をするのと同じくらい、相手の話を聞くことも大切ですよ。
伝え方が下手な人は、相手の会話をあまり聞いていないことがあります。自分の話ばかりをしてしまっていませんか? 相手の話す内容に真剣に耳を傾け、共感したり意見を言ったりすることも会話です。
言いたいことを上手く伝えようとする気持ちも大切ですが、ときには聞き役に徹することも大切です。
聞き役になるときはリアクションを忘れずに
会話をしているときに、ウンウンと頷きながら聞いてくれる人と何のリアクションもない人とでは、前者のほうが「ちゃんと聞いてくれている」という印象を受けませんか?
前項目でもお伝えしましたが、自分が話すことばかりに気を取られていると一方的な会話になってしまいます。それでは、相手は面白くありませんよね。
自分が聞き役になるときは、ウンウンと頷いたり「なるほど」や「そういう考え方もあるんですね」と相槌を打ったりしてリアクションをしてくださいね。
伝え方が下手なことは決して悪いことではない
周りに指摘されなくても、雰囲気で「あぁ、伝わっていないな」と感じることもあるでしょう。言いたいことがなかなか伝わらないと、とても落ち込みますよね。
けれども、伝え方が下手だからといって自分を責める必要はありません。たしかに、なかなか言いたいことが伝わらないと自分にとっても相手にとってもよいとは言い難いです。
大切なのは、あなたのよいところを見つけて伸ばし、聞き手にとって伝わりやすい話し方をしようという前向きな気持ちです。
【まとめ】伝え方が下手な人は話し方を工夫すると◎
伝え方が下手な人の共通点と、対処法や改善方法を解説しました。
伝え方が上手なのも下手なのも個性ですが、上手く伝わるほうがいいですよね。ご紹介した改善方法は、どれもすぐに実践できる内容です。考えていることが伝わりにくいなと感じているなら、ご紹介した改善方法を試してみてくださいね。
自分で改善するのが難しい方は、話し方の教室を利用してもよいでしょう。話し方を工夫して、上手く伝えられるようになってくださいね。